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>>9 > 緊張が解けた。 もう、やつらがいないと納得した途端、全身の力が抜けて俺は横倒しに倒れた。 気力を使い果たしていた。 床にばら撒かれてべたつく塩など気にもならなかった。 眠気がやってきた。 瞼が重くて抗いきれない。 そして、周囲が色彩に包まれていくのと相反し、俺の意識は漆黒の闇に呑まれていった。 Bに体を揺すられ、目覚めたのは午前9:00を幾分か過ぎてのこと… 雨は上がって外は爽やかな快晴となっていた。 昨夜のことが嘘だったみたいに… 結局、アレがなんだったのかは分からない。 念仏の一団も…鈴の持ち主のことも ただ…どちらも、人間では…の世のモノでないことは確信している。 俺たちがテントを設営した場所… 敷地の境界に植えられた垣根のすぐ横に張ってあった。 だから、人がテントの周りをぐるぐる廻れるような隙間なんてどこにも無い。 それなのにアレ達はグルグルまわり続けていた… 俺達に何か用があったのか… なぜ、テントの周囲を回る必要があったのか ただ…ここには長居はしたくない…それは確かなこと… 俺達は朝食も摂らず 恐怖の一夜を過したキャンプ場を後にした。 次は美瑛町を経て旭川へ向かい、旭川ラーメンを堪能してから サロマ湖を本日の最終目的地とし、湖畔にあるキャンプ場に泊まる予定だ。 何事も起こらなければいいのだが… (了)
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