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>>7 > 2 廃病院探訪 これは会を発足してから、2度目の廃墟探索に向かった時のお話です。 翔吾がネットで拾ってきた情報を元に、俺、翔吾、猛。 そして新たに会に参加する事になった香織と妹の夏美を含めた5人で目的地へと向かいました。因みにこの時、龍は少年院に入ってました。 今回はけっこうやばい場所です。 … 国道からそれて山道を登ること10分、道は狭くなり、アスファルトから砂利道に変わりました。 両側はもうすでに木々を塞ぐフェンスのみで、民家どころかお地蔵さんの1つもありません。 禁断の二股を左にいくと、とうとう見えてきました。突き当たりました。 地元の人間も恐れる廃病院、◯◯の◯◯!!! 噂によると精神病院だったようです。人が沢山死んでいます。 2年前に肝試しにきた馬鹿共が、火を出してしまい、建物の殆どが焼けてしまったそうですが、中は意外と大丈夫なようです。 その時に取り付けられたのか2メートルほどのフェンスには拡声機がついていて、俺たちが近づくと自動で警告音が流れました。 『◯◯警察です。この中は進入禁止となっております。チャララー ◯◯警察です。この中は進入禁止となっております。チャララー 』 うるせー! 翔吾が大型のニッパーでフェンスをぶちぶちやり始めました。 みんな頭にLEDのヘッドライトを装着して準備完了です。瓦礫を蹴飛ばし、硝子を叩き割って建物の中へ進入しました。 「警察が怖くて、最低やってられっかよ!!」 今のは猛の名言です。自分でも決まったと思ったのか、夏美の方をチラチラと見ています。デブのくせに。 … 一階は瓦礫で見るも無残な状態でした。でも大丈夫、問題は地下のボイラー室です。 ここが、この建物で一番やばい場所だそうです。 夏美を先頭に、ビビりの4人が続きます。めちゃくちゃ怖いし真っ暗です。 「カン!」と乾いた音が、この先のボイラー室から聞こえました。 その瞬間「ひゃほう!」と、猛が情けない声を上げましたが、俺はちょっとおしっこを漏らしました。 夏美は、ボイラー室の手前まで来て立ち止まりました。 「やっぱこの先は行かない方がいい、この中にいる人たち、みんな泣いてるから」 夏美の言葉に一同は即「了解!」と回れ右をして、階段を上り始めました。 違います!ビビってる訳じゃないんです。僕たちは泣いてる人たちを面白がるなんて非道な真似はできないだけなんです。 しかも、実は今日ここへ来たのはボイラー室のおばけを見に来たわけじゃないんです。 … 俺たちは建物の外へ出ると瓦礫の少ない場所を探して、円をつくって座りました。 香織が人数分の蝋燭に火を灯します。 「さて、始めるか!」 そう、俺たちが今日ここへ来たのは他でもない。関西最強の心霊スポットで怖い話をしたら、果たして幽霊は現れるのか?という実験です。 あ、ちょっと待って下さい!ここからが面白いところですから。多分… さすがに5人で百物語はキツいので、1人1話ずつです。それで何も起こらなかったらすぐに帰ります。 トップバッターの夏美がとっておきの怖い話を披露し、さっそく猛が泣き出しました。 2番手の香織も短いながら、実話を元にしたなかなか怖い話を隠し持っていました。 これで蝋燭が2つ消えました。今のところ、幽霊の姿はありません。 続いて3番手の翔吾は大した話でもないのに、稲川さんみたいな語り口調で話しだし、話の途中で夏美にため息をつかれていました。 さて、次は4番手の猛くんです。 猛は泣きながらもポテトチップスをボリボリやっています。俺はデブの執念を垣間見た気がしました。 「じゃあ、俺が今までで一番怖かった話をするよ」 猛君はいつになく、本気モードです。 せっかくなので、猛の話を皆さんにも聞いてもらいましょうか。 以後、猛談
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