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>>8 > >>7 こちらこそ読んでくれて光栄です。 続き 人集りのワケは死体がみつかったから。 イリムティ島に行く高速船からホームレスの死体がみつかったのだ。 僕はまさか!? 『ンギー』と一緒にいたホームレス!? 地方紙に数行程度で終わるような事件なワケで確かめようも無かった。 ただ 死因は不明だが苦痛はなかったようだ。顔が喜びに満ちていたそうだ。 僕は現場は臭くなかったか?と訊ねた。 不思議そうに「別に普通」と返ってきた。 その日 家に帰ると何事も無かったように門の前に『ンギー』が座っていた。 僕に気づくと、無邪気に駆け寄ってきた。 めっちゃ可愛い!! でも僕は心を鬼にして『ンギー』を振り払った。 門を越えると『ンギー』は入ってこれない。 マジムン返しの壁があるからだ。 屋敷に入っても『ンギー』は諦めてないようだ。 外で鳴いている。 僕はシマーを浴びるようにあおった。 知らぬ間に寝ていて朝になると『ンギー』の鳴き声は聞こえなかった。 門を出て辺りを見回したが『ンギー』の姿はみえなかった。 いつものように自転車でバイトに出掛けた。 僕は1日の大半を空港で過ごす。 飛行機が定刻通りに到着する事が少なく待機の時間が長いからだ。 着陸が難しい空港で、着陸を何十回も失敗して結局諦めて那覇まで帰る飛行機もある。 この日も何回も着陸を試みるが失敗し、なかなか降りてこない。 もう定刻を一時間以上過ぎている。 イライラしながら待っていると悪臭が漂ってきた。 『ンギー』!? 僕は辺りを見回した。 すると空港が最も似つかわしくない人物が立っていた。 僕の友人『名倉武人』だ。 彼は、もじゃもじゃ頭で真っ黒に日焼けした不潔な男だ。 一見するとホームレスにしか見えない。 実際の生活もホームレス同様だ。 日々の糧を狩猟で得ている。 一応バックパッカー(旅人)だが、ここ数年は、ヤイマで住んでいるらしい。 その彼は『ンギー』の言葉を理解できる唯一の人だ。 武人は住所不定で携帯も持っていないので こちらから連絡はできないが、必要な時はいつも彼から現れる。 続く
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