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>>3 > 続き モッチョム夫妻以外知らない人ばかりだが、すぐ打ち解けられた。 僕も綾ちゃんも そうゆうのが得意なのだ。 バーベキューは地元の食材をふんだんに使っている。 というか島のモノしか無い。 少し硬いけど噛めば噛む程 味が出るような この肉は何だろう? 「鹿だよ」 車に弾かれて死んでいた屋久鹿だそうだ… その人 曰わく 「肉は人間に近くなるほど美味い」 鶏より豚、豚より牛が人間に近いんだと。 鹿はどこに入るのだろう。 僕的には結構美味しかったが‥ でもさっき見た可愛い屋久鹿を思い出すと食べれなくなった。 綾ちゃんも箸が止まっている。 どんどん食えと皿に肉を盛られる。 失礼だが食べる気にならない。 「これは鹿じゃないよ めっちゃ美味いから食べてみなさい これは肉の中で一番美味い肉だから」 モッチョムさんに勧められ食べてみる。 美味い! 劇的に美味い! 確かにめっちゃ美味い肉だ! 今まで食べた事の無い味だ。 少し癖はあるけど、堪らなく美味い! 綾ちゃんも気に入ったようだ。 何の肉か聞くと牛肉だと言っていたが 明らかに違う。 何度聞いても答えは同じだった。 明日は日の出前に登山に行くので、早めにお開きになった。 綾ちゃんはあの肉は何なんだろ の話をしながら、あっと言う間に寝てしまった。 朝早くからの移動で疲れていたのだろう。 僕は「肉は人間に近いほど美味い」という言葉を思い出した。 まさか あの肉は!!! 僕も疲れていたのか気を失うように眠りについた。 翌朝目覚めると綾ちゃんがいない。 台所に行くとモッチョムさんの奥さんと仲良く料理を作っていた。 朝食を済ませ出発だ。 今日は縄文杉を見に山を登る。 奥さんにお礼を言い、モッチョムさんの運転で登山口まで送ってもらう。 車内で昨日の肉は何だったか尋ねた。 何故だかすんなり教えてくれた。 僕の予想通りだった。 人間に近い肉が一番美味い。 僕達は可愛い屋久猿の肉を食べていたのだ。 しかし人間とは恐ろしい。 あんなに可愛い 可愛いと言ってた屋久鹿と屋久猿を知らずとはいえ食べてしまったのだから、、 続く
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