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>>1 > 続き 宝くじが当たった! その電話で急遽、行き先が変わった。 僕と綾ちゃんの中間くらいで会おうとなり、それなら屋久島なんかどう?となり、目的地が屋久島に変更になった。 恥ずかしい話 島の収入では飛行機代は出せず、宝くじの当選金から出して貰う事になった。 綾ちゃんは屋久島は初めてだそうだ。 僕は何度か行った事があり知り合いも多い。 島に来てから初めて先島圏から出る。 綾ちゃんに会えるのも楽しみだが先島圏から出るのも、すごく嬉しい。 そして出発の日、重いバックパックを担ぎ屋敷を出る。 以前 近くの島に遊びに行った時、『ンギー』は着いて来なかった。 どうも この島からは出れないようだ。 当然今回も置いてけぼりだ。 仕事で1日の大半を過ごす空港へと向かう。 空港には顔馴染みばかり。 バックパックを背負ってる僕を見るとみんな駆け寄ってくる。 「マコト 島から出るのか!?」 僕が島を去ると心配してくれているようだ。 島の人は一回も島から出ず一生を終える人は少なくない。 飛行機に乗ると言うのは島を捨て都会に行くという意味合いが強いのだろう。 いつの間にか僕も島の一員になっているのだなぁと涙が出てきた。 鼻声で「旅行に行くだけっさぁ すぐ帰って来る」と言うと「アギジャビヨー」「ダッカラヨー」「アガヤー」と島特有の返しがくる。 「ナイチは物価が高いから」といって、皆 ポケットにある小銭を餞別にと僕に握らしてくれた。 金額は大した事は無いが心意気に更に大粒の涙がこぼれる。 これは島にはないマクドナルドやケンタッキーをお土産に買って来いと言う事だと後で知る事になる。 泣いた僕は恥ずかしい。 続く
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