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>>20 > 翌朝 僕は友達のハワイさんを呼び出した。 ハワイさんにはプースナを車で取ってきてもらうよう頼んだ。 プースナとはパルフタ(藁)で作った大綱の事。 〇〇集落のアッコン木の側にある。(場所が特定されないようこれ以上は書きません) アッコンの木は『葉が三枚出たらマジムンがつく』と言われ忌み嫌われている。 しかし昔は各集落の入口に植え周りを石で囲み魔除けにしてたらしい。 僕とBさんはティンピトゥヌズー(天人の田地)にあるブーテック(大太鼓)を取りにいった。 昼過ぎにソンタバル(昔の集落名)に着く頃には、マザムヌ(幽霊)やヤナムン(悪霊)、マジムンがそこら中にうじゃうじゃといた。 ティンピトゥヌズーはもうすぐだ! マザムヌ達は僕達に気づき近付いてくる。 昼間なのに元気いっぱいなのは南国の幽霊だからなのか? 僕はタマンガニから貰った小さな槍のような物をポケットからとりだしだ。 これはピッチントカチラと言う。 タマンガニが人魚から譲り受けた大変 セジ(霊力)の高いアイテムなのだ。 ピッチントカチラを印籠のように翳すとマザムヌ達は近寄れない。 近寄れないと言っても周りはマザムヌだらけ 多分‥ いや絶対 これだけの幽霊を一度に見る事はもう無いだろう。 マザムヌはそれぞれ怨みの言葉を吐いている。 その全てが僕の耳に入り全ての内容が聞き取れてしまう。 まるで聖徳太子になったようだ。 これは僕のスーパー能力が開花したのか、マザムヌ達が持つ特殊能力なのか… どちらにせよ 怨み節をこれだけ大量に浴びせかけられたら気が狂いそうになる。 僕はBさんの肩を借りフラフラになりながらティンピトゥヌズーに到着した。 ティンピトゥヌズーでブーテックを手にし、屋敷に向かう。 ここからが本番だ。 僕の役目はブーテックを叩きマジムンを引き連れて帰る事なのだ。 そうブーテックはマジムンを呼び集める太鼓なのだ。 僕はBさんにピッチントカチラを渡した。 するとマザムヌの声が聞こえなくなった。 霊の声が聞こえたのはピッチントカチラのせいだったのだ。 Bさんは本当に強い子でピッチントカチラを印籠にし、僕の後を着いて来た。
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