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>>14 > 屋敷に連れて行くと門の前で大はしゃぎだった‥が屋敷に入ると見る見るテンションが下がっていくのが分かった。 電気は基本使わ無く(ランタン使用)あるのは昭和初期を思わせるような薄暗い笠付き豆球。 勿論エアコンなど無い。 しかも網戸も無いので虫は入りたい放題。 トイレは豚小屋の上に穴が空いてるだけ。 やっぱりギャル達はすぐに帰ると言い出した。 タクシーを呼んで帰り際、ぽっちゃりのBさんが「わたし見えるんです。」と言ってきた。 次の日 バイト先で洗車をしているとBさんがやって来た。 あの後 シマンチューと夜景を見に行ったそうだ。 意気投合したAさんは今日もシマンチューと出掛けたそうだ。 僕は電話で代わりのバイトを呼んで早退さしてもらった。 Bさんは僕の屋敷に来たいと言う。 屋敷に着くと『ンギー』が出迎えてくれた。 Bさんは本当に『ンギー』が見えている。 でも触れるコトは出来ない。 今まで何人か『ンギー』が見える人がいたが僕以外触れるコトが出来ない。 これってすごい優越感♪ Bさんは『ンギー』の頭に手をかざした。 目をつぶり「うんうん」と頷いている。 『ンギー』も何か言ってるようだ。 暫くするとBさんが喋りだした「このコ『ンギー』って言うのね」 えっ!? 『ンギー』の言ってるコトが分かるの! さっきの優越感はあっという間に崩れ去った。 Bさんは また手をかざした。 今度はかなり長い間沈黙が続いた。 Bさんが手を戻すと『ンギー』の顔が急に真面目になった。 ような気がした。 『ンギー』はマジムン返しの壁まで行き、外へ出せと催促する。 Bさんも外に出してあげてと言う。 外に出すと『ンギー』は全力で走って行った。 追いかけようとするとBさんは僕を止めた。 それから何時間経っただろうか 西の空が赤らんできた頃『ンギー』が戻って来た。 足取りはフラフラ 全身血だらけになっている。 隣にはうっすら女性の姿が見える。 女性は綺麗は紅型を纏っている。 一目で高貴な人だと分かる。 屋敷の前まで来ると 『ンギー』を愛おしく抱きしめ「ニィファイユー」(ありがとう)と言ってゆっくりと消えて行った。 『ンギー』はそれを見届けると、その場で倒れ込んだ。
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