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(制服姿でテニスバッグを肩に掛け自主練をしようと通学路を歩くもふとクラスの女子達が騒いでいた神社を思い出し半信半疑でそちらに足を向け。微かに肌寒さを感じ身を震わせ軽く息を吐きつつ自嘲気味に笑うものの石段が見えてくると些か早足になりその前で立ち止まり鳥居がある方を見上げてから石段の方に歩み寄り、一段目に足を乗せゆっくり上り始め中間辺りで僅かに息が乱れてくれば軽く舌打ちし睨むように段数がある石段を見据え口癖を小さく呟いてから石段を上っていき) …っ……は……っ、はぁ…まだまだ、修業が足りないという事か…石段ごときで疲れるなんてな… (漸く石段を上りきり静寂が包む敷地内に足を踏み入れ鳥居をくぐるとその場に立ち止まり乱れた息で呟き。深呼吸を繰り返し境内に続くであろう石畳を歩きポケットから財布を取り出して開け五円玉を手に取り閉め財布をポケットに戻しつつ境内前で立ち止まり、テニスバッグを肩から下ろし足元に置きらしくないと思いながら五円玉を賽銭箱に投げ入れ両手を軽く叩けば目を閉じ) らしくないという事を承知でお願いに来ました。 心から信じられて尚且つ思えるような相手に巡り合わせて下さい。 出来たら同校の先輩で攻属性の忍足さんにお相手願いたいです。 本当に神様がいるのなら俺のこの願いを聞き届けて下さい。お願いします。 (願い事をし終えるとゆっくり目を開け賽銭箱が置いてある境内を真剣な眼差しで眺めた後軽く息を吐いてから会釈をし。手を伸ばし足元に置いたテニスバッグを掴んで持ち上げると肩に掛け賽銭箱に背を向けて再び石畳を歩き鳥居の方へ足を向け、一旦足を止め境内の方に視線を向けどこか切なげな眼差し送るも己の髪を乱すように軽く掻きつつ再び歩き出せばポツリと呟きながら鳥居を通り過ぎ石段を下りようとし)…らしくない事をするもんじゃないな…。
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