投稿記事
はじめに言っておくがこれを読んで何か起こっても俺は知らない。 聞くのは自己責任だし、実行するのも自己責任だ。 それを覚悟して読んでほしい。 俺が高校二年生の夏だった。俺の親は海外で働いていたので仕送りを毎月もらいながら一人暮らししていた。 中学生の頃から一人暮らしだったので寂しさには慣れていた。むしろ一人の家で怖い話をネットで見たりするのがスリルがあって好きだった。 そんなこんなで俺はオカルトの類が好きだった。 と言っても図書館などで呪いに関する本を読んだりする程度だった。 その類の本を読んだことがある人はわかると思うが、大体は忠実にやり方が書いていなかったり、トカゲの尻尾や、カラスの心臓とか言った集めるのがめんどくさいものが多かった。 要は、ちゃんとした出版社から出ている本は実行できないものか、迷信しかなかったのだ。 そんなこんなで呪いなどはあるわけがないと思っていた。 しかしとある本に一枚の小さな紙が挟まっていた。 そこには霊を呼び出す方法が書かれていた。 しかしそれもいたずら程度のものだと思っていた。 あまりにも簡単だったからだ。 しかし、実行して好奇心を満たす程度には魅力的なものだった。 早速家に帰って実行することにした。 ここからは本当に自己責任で読んでほしい。 後で後悔しても俺は知らない。 本当に知らない。 その紙には要約するとこう書かれていた。 ー用意するものー 水 ライター(マッチなどでもいい) 紙(俺はオブラートで実行した) 鍵が付いているトイレ ーやり方ー 家の中は自分1人になること。 家のブレーカーは全て落とすこと。 コップに水を入れ、ライターと紙を持ち、0時から2時までの間にトイレに入ること。(トイレのドアは閉めるが鍵はかけては行けない) トイレで15分以上こもること。 その15分の間に紙を見つめる。 15分たてば、紙を水の中に入れて水を飲む。 そのあと鍵をかけ、ライターをつける。 これを行うと霊が呼べるらしい。 俺はこれをやった。 暗闇の中トイレに座った。 少しドキドキする。 紙を見つめた。 その時少し嫌な感じがしたが、雰囲気のせいだと思い構わず続けた。 紙を溶かして水を飲んで鍵をかけた。 ここで体に異変が起きた。 寒気が走り、全身が痺れた。 何かの気配も感じた。 何かいる。 俺は今ライターをつけてはいけないと直感した。 つけるとそいつが見てる。そいつを見てはいけない。 しかし、その思いに反して痺れた体が動きライターに火をつけようとする。 目も瞑れない。 だめだっ!!絶対に火をつけてはいけない。 全身で抵抗したが努力むなしく俺の手はライターに火をつけた。 俺が語れるのはここまでだ。 なぜなら俺はこの先を知らないからだ。 実はこれは俺の友達に起きた話だ。 俺の友達は死んだ。 飛び降り自殺だった。 あいつは死ぬ前日に俺にこの話をした。 この話だけは必ず聴いて欲しいと俺に録音させた。 あいつは「この話、怖いだろwお前に聞かしたかったんだw」 とやつれた顔で笑いながら言っていた。 どういう意味かはわからない。 ただこの呪いを絶対にするなという意味だったのか、自分の恐怖を誰かに話して紛らわすためだったのか、話すと自分の呪いが解けると思ったのか。 唯一わかることは、最近夜眠ろうと目をつむっている時何かが俺の顔を覗き込んでいる気配がすることだけだ。
[
掲示板
]
mobile-bbs