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その次の日、祖父がお酒を供えた時に一緒に神棚に向かって謝った。 神様のお酒を飲んでごめんなさいと。その後、祖父が「お酒美味かったか?」と聞いてきたことは祖母には黙っておいた(苦かったと返した) その日は、三人で虫取りに行く約束だったのでかなり朝早く出発した。 兄と祖父がカブトムシに夢中になってずんずん行って、私は置いてけぼりになった。 兄と祖父を何度も呼んでも、二人は見つからなかった。 周りは木だらけで、人の声はせずいつもは煩いだけの蝉の鳴き声も聴こえず静まり返っていた。余計に怖くなって半泣きになった時に後ろから 「どうしたの?」 と男の人の声がした。人が居たことに対して安心したようで、泣いてしまいその男の人を困らせてしまった。 その時には、もしかして昨日飲んでしまった神様のお酒が原因で二人が帰って来ないのだと思い込んでいたので、その男の人に泣きながら言った。
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