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八つ目:寝ぼけた話 大学生の時に住んでいたアパートの話。 部屋の灯りを消してさあ寝るぞと布団に潜り込んですぐに、何かが同じ布団に来たと感じた。 なんとなく見ていると、黒い霧のような人型が覆い被さっていたのが見えた。眼鏡を掛けて居ないから、天井がぼやけて見えるのだと判断。ついでに、さっきまで怖い話読んでいたので影響されたなぁと思いつつ…もしこの人型が幽霊だったらと考えた。 その時、考えたが睡眠の邪魔としか思えずイライラした。 その間にも人型が余計に近付いてきた。首筋に生暖かい感触がした。 ぞわぞわした。今度は首筋に人型の髪の毛(?)が当たったらしくくすぐったく感じた辺りで限界だった。 多分、人型は男だと思い…とりあえず、顔面(?)を狙って殴り(殴れたか不明)その後すぐに男の急所を狙って蹴った(感触がした気持ち悪かった) 暗闇の中、人型らしい霧がベッドからやや遠い位置にいるのが見えた。なんだか落ち込んでいるように見えた。 「え、ごめん。でもいきなり来たから変態かと…次来たらまた狙うけど」 玄関に歩く音がしたがとりあえず見送った。玄関は開かなかったが、霧は消えた。 当時、女性限定アパートに住んでいたがそれから二日後「私さんのアパートから泣いた男の人が出ていくのが見えた」と周りから通報された。解せぬ。 それに眠かったからきっと寝ぼけただけだろう。多分。 八つ目終わり
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