投稿記事
昔々西の方、池の尻に大きな村があった。その村には毎年生贄を捧げるしきたりがある。そのため、その年も旅人を丁重に迎え、密やかに準備が進められていた。ひい爺さんは子供の頃に一度しか見たことがないそうだが、ある年の秋、池にこっそり旅人が沈められたそうだ。その次の年にも同じように旅人が埋められたそうだが、その旅人は僧だったという言い伝えだ。その後、池は一度干上がってしまって、恐れおののいた村人は池のすぐ近くに寺を建てたという。で、何か恐怖かって?村の名前も合併で消えて、村人も減り、過疎で廃れてきたのに、未だに秋の旧村祭りでは、毎年人が死ぬのよ。で、必ずやぐらから落ちるタイプの死に方なんだ。おかしなことに、村で最後に沈められたという旅人と同じ年齢なんだってさ。
[
掲示板
]
mobile-bbs