投稿記事
これは昨年の春に私が実際に体験した話です。文章が下手なのは勘弁してやってください。都内から地方の国立大学に進学する私は一人暮らしをするアパートを探していました。できるだけ条件のいいところがいいと思った私は親に数日仕事を休んで貰い、アパート探しに出ました。しかし、実際に行ってみるととても良い感じのアパートが見つかったのです。そこは三部屋もあり、バストイレ別、寝室は10畳もあり、それなのにやちんは2まん5千円程度。即決でした。いま思えばあの時もう少し疑ってかかるべきでした。上手い話には必ず裏があるのですから。 そして、3月の下旬となり、いよいよ入居の時がきました。入学式に出たかった親は休みの関係で引っ越しに来れず、取り敢えずある程度は自分1人で引っ越しをすることになりました。アパートにつくと、カビ臭いにおいと鼻につくどこか焦げ臭いような匂いがしました。この時点では何かおかしいのではないかと気づくべきでした。 日も暮れ、掃除や部屋作りがひと段落した頃突然家のチャイムがなりました。だれかなと思い、ドアを開けるとそこには女の子が立っていました。この時、若干の違和感を感じました。というのも、その女の子服装や髪型が一昔前の雰囲気だったのです。 『ここは私が今日から入居する部屋ですけど』 女の子はそう言いました。 私は戸惑いました。確かに自分はこの部屋を契約した。 しかし何度同じことを言っても女の子は一向に主張を変えません。そしてなんとその子も私と同じ大学に春から通うというのです。 不審に思った私は不動産会社に連絡を入れることにし、その子の名前を聞き、半ば強引にその子を説得し、帰ってもらいました。 その後電話してみたのですが担当の者が不在のため大まかな用件を伝え、折り返しの電話を待つことにしました。 どれくらい経ったでしょうか?不動産会社から折り返しの電話が入りました。担当の人はそこは自分の入居先で間違いないということを確認し、その夜はそのまま寝てしまいました。 次の日、大学では早めのコンパがあるということで行ってみました。とても盛り上がり、気づけばいい時間になってしまったので帰ることにしました。帰り際、先輩に家はどのへんなのかと聞かれたので〇〇というアパートです。と伝えると周りが急にだまりこみました。半分思い当たる節があった私はその子の名前を出してみました。すると誰かが軽い悲鳴をあげました。何かを感じた私はその話を聞いてみることにしました。 結論から言うと丁度10年前に同じ大学はいったある女の子が失恋を苦にキャンパス内で焼身自殺を図ったとのことでした。 そうです。その女の子が住んでいたアパートが私の部屋だったのです。 私はどうすることもできず、その日から友達の家に泊めてもらうことにし、すぐにアパートを引き払いました。 怖かったのは不動産会社の人がアパートを出ることに対し、何も言わずに承諾し、違約金なども請求しなかったことです。 みなさんも、安い物件には気をつけてください。 p.s.この舞台は東日本のどこかです。
[
掲示板
]
mobile-bbs