投稿記事
隣の個人用テントからAさんが起きだしてきた。 おはようございますと挨拶すると Aさんが意味ありげな妙な笑みをしてみせる。 なんだあの呆れたような…蔑むような…今まで見たことの無い表情… 他のテントからも続々と人が這い出てくる。 挨拶をすると… やはり、Aさんと似た…変な笑みを向けられた。 なんなんだ一体? 一番最後にBが大あくびをしながら起きてきた。 朝飯も家族連れの方のご好意で頂くこととなった。 テーブルに並べられたサラダとハムエッグに味噌汁、 奥さんが寝る前に作って煮込んでおいたカレーという布陣。 美味い美味いとカレーをパクついていると Aさんがにやにや笑いしながら…俺に… 「お前等、昨夜はお楽しみだったみたいだな♪ これまで俺が一緒にテントで寝ていたから遠慮してたのか?」 と、訳の分からんことを振ってきた。 遠慮?遠慮なんかしてたのか俺…お前等というと俺とBが? 「なんですか、それ!?」 その気持ち悪い笑み…止めてくれないだろうか… 他のライダー達もにやにやしてるし… 「いやもう、あんな激しい声出してなぁ、困った困った」 「え!?あれってやっぱりアノ声だったんですか!?」 女性ライダーの一人が我が意を得たり的な事を言い出した。 なにを…確信してしまったんだあんた? 家族連れの奥様とその隣の女性ライダーが顔をしかめながら…嬉しさ四分の一位で… 「男同士でしょ?」 「いえ、男同士だからこそなのです!」 「でも、なんで…ここで…」 「きっと抑え切れなかったんです!」 とか口許を隠してひそひそと始めたじゃないか
[
掲示板
]
mobile-bbs