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日曜日の昼間にK川の河川敷でサバゲーやったんよ。 相手チームは全員がフィリピン人でな、ほとんどが軍務経験者だって言ってた。 んで、チーム対抗のフラッグ戦をやることにしたんだ。 県境にもなる一級河川だけあって河川敷もかなりの広さで、 ブッシュが濃いところや開けた場所、起伏に富んでてなかなか面白いフィールドで、 わいわいと勝ったり負けたりして夕方まで遊んだ。 で、ラスト一回ってなったんだ。 俺等のチームが一方的に押しまくって敵のフラッグが目前だった。 んで、ここまで何人倒したか声やハンドシグナルで左翼、中央、右翼と確認入れたところ、 敵を全滅させたっぽい。 で、勘違いもあるから警戒して中央から一人を抽出して旗取りに行かせたんだ。 ポイントマンとしてな。 そしたら、そいつが立ち上がって旗へ向かう三歩目で撃たれた。 残りの人間は目を皿にして見張ってたから、一発でどこから撃ってきたか分かった。 フラッグの真下だって。 そしたらトリガー引きっぱなしで一斉射撃よ。 黒い頭が見えてるところへ向けて高密度の集中攻撃。 確実に当たってる。十数人で一カ所に撃っているのにヒットコールが聞こえてこない。 スコープ覗きこんで撃ってる奴があいつゾンビやってんぜって叫んだ。 ゾンビって言うのはいくら撃たれても死なないプレーヤーの事。 ゾンビがいるとゲームがつまらなくなるから、身体に覚えてもらう為に、 ヒットコール出すまで容赦無しに撃つことにしてる 五千発とか弾の入るドラムマガジン持ってる奴は全員が装着して、 牽制というか飽和攻撃で撃ちっぱ、フラッグ脇の木で敵の死角になってる右翼全員が突入したんだ。 ひでぇひでぇ。 木の裏から手だけ出して奴まで30センチくらいからの至近弾ぶちこんでる。 オーバーキルにも程があるとか、黒い頭はそれでもびくともしないんだよ。 我慢強すぎ。 で、突入した右翼の先頭が木から顔出してフラッグの下にいる奴を確認したのと同時だと思うんだけど、黒い頭がいきなり消えたんだ。 射撃がピタリと止まったんだから、全員がそれを同時に見たんだと思う。 なんなんだと呆然だよな。 んで、中央と左翼も起き上がってフラッグまで行ったんだ。 旗の下な、下草全然つぶれてなくて、敵がアンブッシュ(潜伏)してた様子が無いんだよな。 俺等は何と戦ってたんだ?って。 夕日も半分くらい沈んで辺りはかなり暗くなってきてた。 「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」 いきなり笑い声みたいなのがした。 フラッグのさらに奥に人の姿が見えた。逆光なんか真っ黒なんだよそれ。 両手を上げて踊ってるっぽい。 南国の原住民が儀式か祭でやってる風の。 最後の生き残りがフラッグ戦と全滅戦を勘違いしてんのか?とか。 そいつ止める気配無しでずっと笑いながら踊ってる。 他の仲間には撤収の支度をしてもらうことにして、 俺等中央展開の5人で残念な子対応で仕方なく呼びに行くことにした。 ゲームをお終いにすべってな。 そしたら、なんかそいつに追いつけねーの。 その場で留まって笑い声あげながら踊ってるはずなんだけど。 俺等、ムキになって早歩きになったんだけどそいつの所まで行けねーの。 どーすっかなって、そしたら、いきなりすげえ寒気してな、立ち止まったんだ。 辺りは真っ暗で空には星が出てた。 今まで空は赤い夕焼けが残ってたんだが、一気に時間がすすんだみたいになってんだよ。 なにかに化かされたみたいだとか何となく思った。 オロオロしてると先に行った仲間が奴を見失ったと言って戻ってきた。 んで、仕方ないから戻ろうってなって引き返したんだけど、前に川があんの。 広いから確実にK川の本流。 訳が分からなくて、自分達のいる場所を確かめる為に堤防まで上ることにしたんだ。 俺等、いつの間にかK川の対岸にいた。 県境を流れる一級河川だぜ? うっかり川を渡ったの気がつかなかったなんてありえねーから。 さらに残念な事にゲーム中は携帯の持ち込み禁止にしてたから、撤収準備してる仲間と連絡できなくて迎えにもきてもらえないの決定。 んで、フィールドへ戻る為には橋渡らないとなんないんで、 そこから数キロ歩く羽目になった。 迷彩服着てエアガン担いでな。 俺等の帰りを待っててくれた仲間とフィリピン人チームはそっちはそっちで俺等が戻るまでずっと夕方だったそうだ。 あと、フィリピン人チームは全滅してて全員揃ってた。 おわり
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