投稿記事
昔話 ある日、当時住んでいたアパートの駐車場にふわふわのゴールデンレトリバーのような見た目で、大きさはそれの10倍くらいだった。もしかしたら10倍よりは小さいかもしれない。 最初に見た時、その動物は寝ていて大変近寄りがたかった。心の中で勝手に「触らせて貰おう」と決意をした。 次の日も動物はいた。また寝ていた。起こすのは忍びなかったので、心の中で「お休み。明日こそは触らせて」と伝えた。 次の日も動物は寝ていた。残念な気持ちと今日も来てくれたと言う嬉しさがあった。ただ、いじめっ子が来た「ここは私達の遊び場なの。余所者が遊んで良い場所じゃないわ。ひとりぼっちの癖して部屋に籠もれば良いのに」と言って私を軽く押した。小学生の軽い力は幼稚園児だと大きな力だった。 よろけて変わった動物に尻餅を着いてしまって、慌てて退いた。「痛くない?ごめんなさい。踏んでごめんなさい」と私は動物に言った。 小学生のいじめっ子は、私を見て「何に言ってんの。相変わらず気持ち悪い!だからあんたはひとりぼっちなんだ!」と言ってそのまま帰って行った。 動物は見えていないようだった。
[
掲示板
]
mobile-bbs