投稿記事
「まぁ、とりあえず引いてみるか…いつ電車がくるか分からんし」 「お手数かけます、宜しくお願いします」 そう言う訳で、さっそく俺の車とエスクードの間にあるバイクをどかしてもらって、 パジェロをUターンさせて、 ライダースーツの男の誘導に従いバックで、エスクードの後ろ… 車の尻同士を向かい合わせにして停めた。 それからロープの取り付けにかかる。 山の麓近くに住んでいるため、 たまに脱輪して動けなくなっている車を救助したりしているから こんなシチュエーションには慣れている。 それに見目麗しき女性の手助けをするとなれば俄然、 張り切ってしまうのは仕方が無い事だろう。 札幌にある大学の生徒さんで…友人の家へ遊びに行く途中だったんだとか… こんなの何てことはない、エスクードに二人を乗せ 俺は自信満々で…意気揚々で…エスクードを牽引した…しようとしたのだが… 「なんてこった…」 ビクともしない… なんのテンションも掛かっていない筈の、平地に停められたエスクードを 俺のパジェロがどんなに頑張っても1ミリすら移動させることが出来ないでいる。 これ以上は危ないというところまで踏んばってみたのだが やはり、エスクードは根を深くおろした巨木が如く微動だにもしなかった。 直4、2800ccインタークーラーターボディーゼルの125馬力で引っ張っても… 無理…ともなると… あとはトラックか重機、戦車が必要だ。
[
掲示板
]
mobile-bbs