投稿記事
首都圏では絶対に見ることができないどこまでも澄んだ青い空、 地平線が見えそうなくらいどこまでも平坦で緑あふれる大地 どこか懐かしい気持ちにさせられる… これが…北海道… 苫小牧の市街地を離れ、田園風景の中を行く頃には、 AさんのBAJAはずんずん先に進んで見えなくなっていた。 車と違い、路肩や車の横をすり抜けていけるからな 目的地の富良野まで追いつくことはできないかもしれん… しばらく車を走らせてると平坦な大地は終わりを告げ 道路の右側に木立が目立つようになってきた。 木の連なりは林となり、森となり…標高はそんなでもないのだが 犬が伏せたような、こんもりと緑に覆われた山が迫ってきた。 ナビ役のBが地図を調べながら指示を出し、 山の方に向かって道を右折、 木々に日光が遮られるようになると気温は一気に下がって 窓全開のTシャツ姿では肌寒く感じるようになった。 「一度盆地になって、そろそろ踏切が見えてくる」 Bが顔を上げずに告げる…ゆるい左カーブの先… 「あ!」 「おお!?」 慌ててブレーキを踏む。 助手席で地図とにらめっこしていたBが思い切り前のめりになった。
[
掲示板
]
mobile-bbs