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続き 次の朝 綾の体調が悪くなった。 僕は最初飲み過ぎだろ と思った。 喉が乾くと言うのでア〇エリアスを買ってくると2Lを一気に飲み干した。 熱をはかると40度近くまで上がっている。 吐き気も凄くて、洗面器が離せない状態だ。 宿の人が病院まで乗せてってくれると言うので、お願いしたが、病院に行っても無駄だと思った。 僕は見てしまったのだ。 アカヨーラ(デイゴ)の向こうに、此方を向いて立っている ウシュマイとンミーを… 昨日感じた違和感はこれだった。 ドゥナンのアンガマーにはウシュマイとンミーはいないのだ。 奴らはきっとグソーからの使いだ。 取り敢えず、綾を病院まで連れて行き 僕は方言教室のオバーに電話しオバーに事のあらましを話した。 オバーの話しでは、やはり綾をこのままほっておくとグソーに連れてかれるそうだ。 今日はナカヌヒー(中日)だから大丈夫だが明日のウクリィピー(精霊送り)に一緒に連れて行かれる。 回避するにはアンガマトゥヅミ(打ち上げみたいな感じかな?)までに ウシュマイとンミーにグソーに帰ってもらわなくてはならない。 病院には、心配して付いて来てくれた北海さんを残し、僕は宿へと戻った。 こうゆう時、ヤイマの風土は頼もしい。 内地で「あの世が云々 霊があーだこーだ」なんて言っても信じてもらえないがここはヤイマ。 北海さんにありのまま説明すると、何も疑わず信じてもらえた。 北海さんにはオバーに貰った御守りを渡しておいた。 島ではオバーがオン(御嶽)でウートートー(拝み)をしてくれている。 綾の守りは今日の所大丈夫だろう。 後は僕がある物を見つけてくれば解決する、簡単だ。 ある物とはグーサンウージ。 これをウシュマイとンミーに渡せばミッションクリアだ。 グーサンウージについては後で説明するとして、取り敢えず島を出る段取りをする。 空港に電話し明日の飛行機を予約しておく。 1日1便か2便しか無いが予約は取れた。 イシャナギに戻れば『ンギー』もオバー達もいるから安心だ。 僕は帰る段取りを終え グーサンウージを探しに行った。 場所は分かっている 簡単だ。 続く
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