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80年代後半 わたくし金八が中学生の時の話 当時、金八は頭はパーだがスポーツは得意でクラスの人気者だった。 校内暴力の全盛期は少し外れていたが、まだ余韻が残る時代。 目立つ生徒は不良達の恰好の的だった。 不良とは無縁の小学校生活を送っいた金八が初めて因縁をつけられた。 授業が終わり部活に行く準備をしていると、ミソグラと呼ばれるパンチパーマの同級生が「先輩が呼んでるからついてこい」と言ってきた。 ミソグラは体が小さく童顔で怖くないが、笹公と呼ばれるスロースに良く似た幼なじみと、いつも行動を共にしている。 笹公は少し知恵遅れだが、高校生でも引く程ケンカが強いのだ。 笹公はミソグラの言う事を何でも聞く最強のボディーガードなのだ。 ミソグラは笹公をダシに不良グループに取り入っていた。 クラスがざわめく中、金八は、ミソグラに連れられ学校裏を流れる川に連れていかれた。 ここは背丈より高い草が生い茂り、人目に付かない場所だ。 クラスの友達が心配して付いて来ているが、怖くて視界に入る所までは来れないようだ。 不良の世界など何も知らない金八は自分の置かれてる立場がイマイチ理解出来てない。 そこには大前先輩と賀千代先輩がいた。 「お前か!生意気な一年は!」 「は?」 「コラ!なめてんのか!」 そんなような遣り取りがあった次の瞬間目の前に星が飛んだ☆ 「痛たぁっ!」 金八は賀千代先輩に殴られた。 賀千代先輩は金八の近所の汚い食堂の息子だ。 一つ年上だが、ちっちゃい頃 鈍臭くてよくイジメていた。 中学生になって不良グループに入って自分が強くなった気分になっているが、賀千代先輩は以前と全く変わってない鈍臭い子だった。 不良グループに手を出すと、後が怖いとか知らない金八は、幼い頃の力関係のまま、賀千代先輩をぶっ飛ばした。 皆 唖然となった。 「ガッチョ(賀千代先輩)の分際で金八に勝てると思ってるんか!」と言うと 賀千代先輩は「もうギブアップゥ」と幼き頃の決めゼリフを吐き、泣きながら逃げて行った。 こうして金八は不良グループの標的となった。 続く
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