MH2雑談掲示板
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◇スパイダーマッ!
モンスターハンターOn-lineノベライズ
この世界は間違いなく、活気付いていた。流れる雲も、蒼窮の果ても、脈動する大地も、自らの命を燃焼させて、どこまでも疾っていた。その流れは止まるところを知らずに、否、知ろうとはしなかった。
――果たして、彼の考えは正しいのだろうか。その事を、彼はずっと考えていた。
彼は、空を愛していた。この上なく、空を憧れていた。ふと、空を眺める。ニュウドウグモが竜の形を成して自由に空を、しかし、優雅に、実にゆっくりと飛んでいる。空の世界を思う度に、この胸は世界中の夢と希望を吸い込んだかのように重く、なおかつ、空を本当に飛べるのではないのかと思うほど軽く、なによりそれらは好奇心へと変化して彼を掻き立てる。
果たして、彼の好奇心はそのままでよかったのか。彼は自問自答し、反芻し、答を導き出そうとした。
空を自由に駆け回ってみたい。彼の願いはただ一点。たった一つのそれ以外には無い。
じゃあ、どうすればいいのだろうか。
簡単だ。
翼を手に入れればいい。
果たして、彼の旅は始まった。彼は失った全てを取り戻すために、まだ見ぬ世界を求めるために。
後の世で、彼はこう呼ばれる。
【竜操士】ドラグーンと。
07/12 21:19
[F901iC]
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◇[8]スパイダーマッ!
ふむ……そうですか。分かりました。
多少、ごたごたはあるとは思いますが、小説の部屋で連載してみようかと思います。
皆様。ありがとうございます。そこで、心機一転、しっかり書いていきたいと思います。
では。
07/17 01:10
[PC]
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◇[7]しゃん
やめることはないと思います。>>6も一理有りますが………やはり小説部屋へ行ってみては?
正直、あそこにあるのも上手いものばかりではないので、「自分は下手だから」とか考える必要はないと思いますよ。
07/15 09:41
[V904SH]
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◇[6]ミサキ
なにこれ・・・雑談に入るの??これって間違えで質問しに来た人と,変わらないんじゃない?みんな質問はあっちで検索して〜,って言うのに小説はいいんだ・・だれでも,ここなら見てくれるから質問も小説も書くんでしょ?なんか基準がわかんないですね。
07/14 15:52
[PC]
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◇[5]◆ItO.PT6V/.
はじめまして秊雑談にて掲載と言うことは、間に感想など、書かせて頂いてもかまわないってことでしょうか?
さわりで、引き付けられてしまったんで、続いていくなら、これを読んだかたたちも感想とか書いてくれるとおもうんですが。いかが?
07/14 14:43
[P902i]
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◇[4]しゃん
第二弾の書き込みから返信の書き込みまでの刹那に無視して書き続けるものと判断して消しちゃいました。
クロロさん、これからも頑張って下さい!
07/14 02:50
[V904SH]
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◇[3]スパイダーマッ!
@返信
まずは、初めまして。スパイダーマッ! こと、クロロでございます。どちら呼んでも構いません。
私は、ここで週一か二ぐらいのペースで更新する小説でございます。
指摘していただいた方には至極感謝しています。私の小説程度はこのような場所で書くのがお似合いですよ。新人ですのd(ry
いずれまた、ちゃんとした返事をするので、今しがたお待ち下さい。
では……。
07/14 02:46
[PC]
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◇[2]スパイダーマッ!
――ドンドルマ・居住区・クラン【エミュレルバルク】・本部――
《あるいは、鮮烈なる追憶》
――今、俺は最高に幸せだ。何がどう幸せかも分からないくらい。幸せだ。
『■゛■゛■゛ァ゛ア゛ア゛アア――!!』
風翔龍〈クシャルダオラ〉。別名【刹那の暴雨風雨神】。
「ははッ! くたばれ! 鈍くせぇ奴はくたばれ! アハハハハッ……!!」
そして、金獅子を思わせる豪奢な鬣(たてがみ)の如き金髪をなびかせて、大剣〈ペイルカイザー・ExiDE〉を振り回す緑眼の女。
死が目前に迫っている。男は、死神の鎌の餌食となる寸前だった。
そして、舞踏曲は更なる加速を見せる。
八拍子、十六拍子、そして、三十六拍子。
白光の軌跡と星屑の火花が凄絶な光景を切り取り、その全貌を明らかにする。
一方は、世界を担う断罪の斧を振り翳し、大いなる慈悲をもって滅ぼす哀しき刃。もう一方は歪んだ全てを受け入れ、その狂気の論理に従い続ける滅殺せし至高の刃。
今、この空間はついに言葉を無意味とする頂点に辿り着いていた。剣と剣が語り合い、拳と拳が伝え合う、究極の美を極限まで追求した言葉を、刃に載せて、その思いを殺気に孕ませて、それらは次第に激烈さを増してゆく。相手に、より早く、より多く伝える為に。
単調になりつつある舞曲。狂いし刃は、唐突にリズムを変えて跳躍した。迎え撃つのは風翔龍。鎌首を擡げて烈空の崩壊へと誘う。
男は、〈緋ノ破滅〉を振りかざす。そして、
風翔龍の視界から消えた。
風翔龍の首が両断され、虚空へと疾る。緩慢に堕ちてゆくそれは、誰の目にも留まらない。
刹那、女が大剣を裂帛の突きとして幾条もの剣戟の間を縫って放つ。
「臥亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜……!!」
舞闘が、止まる。三つの命が地に伏せた。
――死神は、このような幕切れを良いとはしなかった。
二人は立ち上がり。怒号を発して疾駆し始める。
ぶつかり合う視線が、奥に眠るヒトノ本質を呼び覚まそうとしていた。
相手を目がけて刃となる二人。
大地を揺るがす轟音。
そして、破滅の衝撃。
その結果を知るのは、傍らで息絶えていた白き龍のみ――。
古塔は、滅びの日を迎えた。
07/14 02:35
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