MH小説・日記


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充電器
let's go4匹
小説を初めて書きます。頑張ります。お暇なら見てやってください。

【登場人物】
主人公
時雨(しぐれ)[片手剣]
・常に冷静なフリをしているが怖がりな男の子。

晴(はる)[大剣]
・楽観的な男の子で時雨をいつもヒヤヒヤさせる。

雷次(かみじ)[太刀]
・少し,侍のような考え方をする熱い男の子。

八雲(やくも)[遠距離]
・この人こそ常に冷静沈着で,普段は寡黙な男の子。

お気づきの通り名前の由来は天候です。話の舞台は日本によく似た場所です。
10/12 01:52
[F704i]
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◆[54]充電器
左手に森を見ながら、町へと続く街道を行く。半次朗と別れてから何時間歩いただろう。緑一色に覆われていた森は、次第に様々な色を出してきた。赤・黄・茶。夕焼けに照らされているからではなく、どうやら生えている樹木自体の出している色のようだ。
前を見据える。今歩いている街道は、そのまま森を避けるようにうねっている。

「なぁ、おれ達どこに泊まるの??」

不意に晴が聞いてきた。

「えっ?野宿だろ?」

「お金ないしね…。」

雷次と八雲が答えると、晴はキョトンとした。

「…いやいや、町に着いて、いらない素材を売ればいくらかになるだろ??」

「…だから、そのいくらかで武器とか防具を作るんだろ?そしたら泊まることのできるお金が残るかどうかわかんないぞ??」

オレは少し呆れ気味に答えた。

「…そっか…。」

「大体、今日の夜までに町には着けない。明日はわからないけど、今日は確実に野宿だ。」

「…そっか…。」

「そういえば、そろそろ日も暮れてきたし、今日寝る場所を確保しないとな。」

「そぅだね…。」

「よし!!丸くなって相談!!」

晴が言って、オレ達は道から少し離れた森に近い側の草むらで話し合いを始めた。

「どこで寝る??」

まずオレが切り出した。

「今のところ、候補は3つ。まず1つ目はこの街道沿いの草むら、2つ目は街道の向こう側を流れてる川原。で、3つ目が俺の後ろにある…森。…どこがいい?」

雷次は候補を挙げてオレ達の反応を待った。

「ここで良いじゃん。草でフカフカしてるからぐっすり寝れるし、朝すぐに歩き出せる。」

晴の希望はここだった。

「ボクは…川原がいい。ゴツゴツしてて寝づらいとは思うけど、ここよりは人目につかないから、物を盗まれたりすることはないと思う。」

「じゃあ、…森で良いじゃん。森に入ればここ以上にフカフカしてるだろうし、人目につかない。」


………

えぇ〜、森ぃ!??

3人はそんな顔をした。
12/08 18:05
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◆[55]充電器
いや、まぁ物を盗まれることはないにしても…命を失うかもしれないっていうのはまた違ったスリルがあるだろうな。と、オレは頭の中で考えた。

「…まぁ、物を盗まれることはないだろうな。…ただモンスターがいたらどうする?」

オレの考えていたことを雷次が代わりに言ってくれた。いや、晴以外の3人は同じ事を考えていたのだろう。八雲が頷いた。

「交代で見張りをすれば良いじゃん。明日になったら町でゆっくりすれば良い。少しくらい寝なくても一日くらい大丈夫だろ。」

ヤバい。オレは昨日から今日にかけてほとんど寝れてない。交代されても起きていられるのか、不安でしょうがない。

「…なるほどな。それにしよう。1時間ずつ1人2回交代で見張りをすれば6時間寝られる。十分だな。」

や、ヤバい…。森で寝る気だ。どうしよう…。今横になったら、昼間の疲れもプラスでぐっすりいけてしまう。ってゆうか、みんなちゃんと起きるのか??「う〜ん、むにゃむにゃあとちょっと」が聞こえるぞ、特に晴から。

「…そぅゆうことなら、ボクは別に良いよ。」

お前も起きるか心配なうちの1人なんだよ、八雲ぉ!!!

「じゃあ、森に行くか!」

「ちょっ!!雷次……。」

「…どうした時雨?」

「……いや、なんでもない…。」

3人は首を傾げたが

「じゃあ、行こう。」

の雷次の一言で森へと入っていった。いや、いけるぞ時雨!!起きられるさ時雨!!大丈夫!!

そう励ましながらオレも森へと入っていった。


「まずは寝床か…。モンスターのいない場所で寝たいよな。」

正規の入口からではなかったためか、草木を掻き分けフィールドに出た。

「どこだ…。ここ。」

晴が言ったように、オレ達にはまったく見当がつかない。とりあえず曲がった場所の木にオレはククリでキズをつけながら進んだ。

「気をつけろ…。何がいるかわからないからな…。何か見つけたらみんなで注意し合おう。」

雷次がそう言ったあと、モス以外特にモンスターに出くわすことはなく、しばらく歩いていくと、あるものを見つけた。


「ベースキャンプだ!!!」
12/11 02:28
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◆[56]充電器
おぉ、神よ。

「あそこにしよう。」

オレはみんなに意見を求めた。もちろん賛同の声が返ってくると思っていた。だって、ベッドがあってモンスターも寄りつかない。こんな物件は野宿という条件で探せば優良物件じゃないのか!?

「…あそこは俺達が使っちゃ駄目なんじゃないか?本来ならクエストを受注したハンターが使うための場所だろ?」

雷次…。なんて真面目なんだ。良いじゃないか。その受注したハンターが今居ないんだから。

「確かにそうだな。よしんばあそこのベースキャンプを使っても良いと言われたところで、いかんせんオレは今日は野宿する身体になってしまっている。故におれはあそこを今日使いたくない。」

うるせぇなぁ、晴!!急にチラチラ難しい言葉を遣うなよ!!野宿したい身体ってどんな身体だよ!!むしろお前最初ホテルがどぉのって言ってただろうがよ!!

「……やめようよ。」

……八雲…お前まで…。葉っぱの上で寝れるのか!?モンスターが怖くないのか!?見張りの時間に起きれるのか!?オレは君が心配だ。

「だよね。」

くそぅ。いつだってマイノリティは異端視されるんだ。良いよ良いよ。こぉ言うしかないんでしょ!?しょうがないなぁ。オレは大人だからみんなに付き合ってあげちゃう。そうこうしてる内に3人は他の場所を求めて歩きだした。

「あっ!!ま、まってよぉ!!」

はっ!!我ながら子供っぽいビビりな声を出してしまった…。迂闊だったな。

「…なぁ、時雨。ベースキャンプの方が良かったか??」

少し歩いて晴が聞いてきた。

「そりゃあ…まぁ。…安全だし、ゆっくり眠れるし。」

「そっかぁ…。でも今日は野宿!!」
晴が満面の笑顔で見てきた。

「わかってるよ。早く良い場所探そうぜ!!」

昔から晴は変わらない。言い争いになって、オレが負けると、必ず笑顔を向けられる。言いくるめてやった。という笑顔ではなく、理解してくれた。という笑顔がとても無邪気で爽やかだ。実際こっちが理解していなくても、怒りが冷める。すごい特技だ。
01/09 20:37
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◆[57]充電器
しばらく歩くと、やけに開けたフィールドに出た。そこには大きな木が生えていて、根本にはひざまで届きそうな草が大量に繁茂していた。木の枝には若々しい緑の葉が、あとは沈むだけの太陽をこれでもかと浴びている。

「…ここにしない?」

「えっ?」

八雲の言葉にオレは驚いた。

「待って、八雲。ここモンスターに見つかりやすいぞ。草はある程度生えてるけど…これじゃあ…」

「わかってるよ、時雨。草の上に寝るんじゃない。あそこに寝るんだ。」

そう言って八雲は木の上を指さした。

「えっ?」

「なるほど!木の上に寝ればモンスターは見つけづらい!こちらからは見つけやすい!」

「…あっ!!あ〜!!なるほど!!」

雷次の説明があって、オレはようやく理解できた。

「待てよ待てよ!!おれはフカフカの草の上で寝たい!!枝の上は痛くねぇか!?」

その言葉を聞いた八雲は、にっこり笑って木の下を指さした。

「あっ!!」

オレはなんとなく理解できたが、晴はまだちんぷんかんぷんだという顔をしている。

「晴、枝の上に草を敷き詰めれば良いだろ?例えば…」

そう言って、雷次は落ちている枝を拾い集めて木に登って行った。そして二股の枝を見つけ、二股に分かれた枝の架け橋となるように拾い集めた枝を置いていく。

「ほら!ここに草を敷き詰めれば簡易ベッドの完成だ!」

樹上から雷次が叫び、オレ達は拍手を送った。

「おー。なるほどな。」

晴も納得したようで、適当な枝を拾い集め始めた。

「八雲、オレ達も拾おう!!」

「うん。」

雷次はパパっと降りてきて、ある程度草をむしるとまた登って行った。

全員の簡易ベッドが出来上がる頃には、太陽が山影に隠れる位になっていた。

「ふぅ。こんなもんか。」

「昔作った秘密基地より立派なもんが出来たな!!」

雷次と晴が小さかった時の事を話しながら笑いあっている内に、太陽はすっかり沈み、闇が近づいてきていた。

「火を焚くのはよそう。隠れてる意味がないから。」

雷次はそう言って素早く木の上に上がった。

全員が自分の簡易ベッドに横になった。

01/16 02:28
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◆[58]充電器
「…って、ちょいちょいちょい!!見張り見張り!!」

ついオレは叫んでしまった。

「大丈夫だろ!?こんな場所見つかりっこねぇよ。だいたい時計なんて高級品おれら持ってないから、1時間交代とかわからねぇし!!」

「やい、こら!!晴が見張りの事言い出したんだろ!?」

「わかってるよ、冗談だって。でも時間はホントにどうする!?」

「それなら簡単だろ。えっと…見張る場所はこの枝で良いな。」

雷次は周りを見渡せる枝を見張る場所と決め、そこに座った。そして太刀を抜き、上の方にある枝から、生えてる葉っぱを切り落として、一本の枝を丸坊主にした。

「何してんの!?」

「まぁ見てろって、晴。」

雷次は何本か枝を丸坊主にした。

「こっち来てみな。」

雷次に呼ばれ、オレ達は雷次の座っている枝に飛び移った。かなり丈夫な枝だ。4人も乗っているのにしならない。

「ほら。」

「あっ!!!」

雷次が指さした先には適当に葉っぱを切り落としていたように見えた枝があり、その枝がそれぞれ実は均等な幅だったことに気がついた。

「月が丸坊主の枝にかぶった時が交代の時間だ。」

「雷次、……頭いい!!!」

「へへ。」

照れたように笑ったあとに、雷次が続けた。

「最初の見張りは俺がやるよ。後の順番は決めてくれ。」

じゃんけんの結果で、オレ・晴・八雲の順番になった。それを雷次に伝え、オレ達はすぐに眠りについた。…と思ったら、

「時雨…。時雨…。」

「……えっ!?何!?敵!?」

「いや、交代。」

「もぉ!?」

「あぁ。頑張れ。」

そう言って雷次はベッドに横になった。見張りの枝に座ると、確かに月は動いていた。全然寝た気がしない。それでも、3人の命を預かっていると思うと、何とも言えない緊張感が体に満ちた。茂みから時々聞こえる物音に五感を働かせながら、周囲に目を配る。木の下を通過するブルファンゴはオレ達に気付かずに通り過ぎる。たまに晴の寝言にヒヤリとするが、まだモンスターにはバレていない。時々月が分厚い雲に隠れると、闇が世界を支配する。聞こえるのは3人の寝息と野生の音だけだ。

「ん!?そろそろか…。」

晴が寝ている枝に乗り移り、晴の肩をポンポンと叩く。
…起きない。
バシンと強く叩く。
…起きない。
オレはふぅ、と溜め息をつき、晴のまぶたを強引に開いた。そして、強く息を吹き掛ける。

「…うわっ!!……なに!?」

「交代…。」



01/16 03:21
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◆[59]充電器
「ひっでぇ起こし方するな!?考えられないわ!!もうちょっとあっただろ!?肩たた…」

「叩いたよ!!…ごめん、限界。おやすみ。頼んだよ。」

「…あぁ…、そう…。わかりましたよ。見張りますよ。」

そう言って晴は見張りの枝に座った…

「…あっ!!そうそう!!時雨、なんで月は満月とか三日月とかあんのか知ってる??」

「………」

「…寝ちゃったか。」

そのあと、オレは雷次に起こされ何事もなく2回目の見張りが終わった。事件は八雲が見張りをしている時に起きた。

「…みんな、…起きて。」

「どうした、八雲。」

「う〜ん…。」

「時雨、起きて…。」

小鳥がさえずり、昨日沈んだ太陽がまた目を覚ますように昇る。段々と空が白くなってくる中、かすかに人影が見えた。

「…ん??…女の子??」

寝ぼけ眼で八雲の見つめる先を見ると、オレ達よりもはるかに幼い女の子がこっちに向かってテクテクと歩いてくる。両手に草の入ったカゴを抱えている。明らかに歩きづらそうだ。

「…なんだ!?あの子…。まだ朝早いのに。」

「あっ。晴。起きた??…うん…ちょっとおかしいよな…。どこの子だ!?一人で来たのかな??」

「…!!…」

八雲が何かに気がついた。

「まずい!後ろからランポスが近づいてる…。」

「本当だ!…行こう!」

━ズダン!━

全員が一斉に木の上から飛び降りた。降り立つ音に女の子も気づき、動きが止まる。

「………。」

「こっちにおいで!!後ろからランポスが来てるよ!!」

動きの止まった女の子にオレはなるべく優しく呼びかけた。ゆっくりと後ろを振り向いた女の子は、ランポスを確認して、同じようにゆっくりと向き直る。次の瞬間、女の子はオレ達のもとへと地面だけを見て一目散に駆けてきた。

「晴!時雨!ランポスを!俺はあの子を拾う!」

「あいよ!!」

晴が返事をして、3人は駆け出した。八雲が弓をつがえ、もしもの事態に備える間に、オレと晴は女の子の両脇をかすめ、ランポスめがけて走る。横目で雷次が女の子を抱き抱えるのを見て、視点をランポスに戻す。ランポスは上を向き、高らかに鳴きはじめた。

「…!…仲間を呼ぶ気だ!!八雲!!女の子と木に登れ!!」
01/17 03:32
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◆[60]充電器
オレは八雲にそう叫びながら腰からククリを抜いた。

「時雨!!コイツはおれがやる!!他気にしてて!!」

「わかった!!」

後ろを向くと、八雲が女の子を木に上げていた。木の根本に立つ雷次はキョロキョロと辺りを見回している。それを確認していると、いつの間にかランポスは鳴くことをやめていた。晴の攻撃を避けるのに精一杯のようだ。

「…大丈夫?」

僕は周りを見ながら女の子に話しかけました。女の子は何も言わず首を縦に振り、木の上に座った僕の腕を強く握りました。

「…あっちの枝に行かない?」

僕は見張りをしていた枝を指さしながら女の子に聞きましたが、首を横に振ったので、最初に女の子を木に上げた場所で二人して固まっていました。ここでは、いざランポスを攻撃する場合、足場が不安定なため、上手く狙いをつけられないという不安がありました。

「雷次、うしろ!」

雷次のうしろからランポスが迫っていました。とっさに放った言葉で雷次はうしろを振り向きながら太刀を抜き放ちました。

「任せろ!」

「……もうちょっと上の枝にいこう?…もしかしたらだけど、ランポスの攻撃がここまで届いちゃうかもしれない…。」

そう僕が言うと、女の子は僕の顔を見上げた後、ゆっくり頷きました。

「怖くないからね…。」

僕は女の子と出来るだけ高い位置にあった簡易ベッドの上に移り、そこから戦況を見直しました。木の近くにはランポスが一頭。晴と時雨の近くにも一頭がいて、晴が応戦しています。いや、何かおかしい…。読んだ仲間が一頭だけ?

「…時雨。…時雨。………聞こえてないかな……。」

「八雲、どうした?」

「まわりにまだランポスがいるかもしれないんだ…。まだ油断できない…。」

「なるほど。」

ランポスと戦いながら、雷次が叫んだ。

「時雨!!!…気をつけろ!!…周りにまだ…くっ…いるかもしれないぞ!!」

「雷次!…大丈夫?」

「大丈夫!かすっただけだ!八雲はその子を頼む!」

「…うん。……それは大丈夫。」
01/19 02:38
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◆[61]充電器
雷次が叫んだ。オレがその声に耳を傾けた時、晴が大剣を振り上げていた。

「お━らぁっ!!!!……ふぅ。もう起き上がってこないだろ…。」

「おつかれ。聞こえた??」

「…何が!?」

「雷次の声。」

「…あぁ…、…あれだろ!?…わかんねぇけど…」

「ゼェゼェしながら小ボケかましてんじゃねぇ!!!雷次が気をつけろって言ってきたんだよ!!」

そう言った瞬間、新たに二頭のランポスがオレ達二人の視界に飛び込んできた。

「あっ!!こゆこと!?」

「うん。こゆこと。」

「こいつら…闘ったばかりのおれを休ませない気か??」

「そーゆう作戦か…。それだったら相当頭いいぞ!?」

言いながらオレは八雲達を確認した。向こうはまだ一頭。こいつら早めに倒して合流した方が良さそうだ。

「晴!!一気に行こう!!」

「おう!!」

ランポスの直線的な攻撃は、イャンクックを倒したオレ達にとってワンパターンでしかなかった。

「…ふぅ。おれ達さぁ、…もしかして強くなってる??」

「最初と比べればね。旅の初日がイャンクックはなかなかない。」

ランポスを倒した後、晴が聞いてきた。

「しかも二頭か…。それ考えたらランポス二頭って楽だな。」

「楽かもしれないけど、過信したら成長止まるぞ。」

「はいはい。雷次みたいなことをキミは言わないでください。」

「なんでだよ!!オレにも言わせてくれよ!!」


01/22 06:40
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◆[62]充電器
「雷次!!八雲!!大丈夫か!?」

晴のでかい声は2人に届いたらしく、ランポスを斬り倒した雷次が親指を起てた。それを見てオレと晴は顔を見合わせた後、3人のもとへ走り寄った。

「おつかれおつかれ。いや〜、立て続けにランポスが二頭来た時はちょっと焦っちゃったよね。」

「ハハハ。…俺も奇襲だったから慌てたな。」

「八雲、もう大丈夫でしょ。降りて来れば??女の子も。」

「……来た。」

「えっ!?何が??」

八雲はオレの問いに対して目線で答えた。八雲の視線を追う。そこには別のフィールドへと続く道があったが、また一頭ランポスが現れた。

「うわ!!雷次、晴!!気をつけろ!!もう一頭いる!!」

「えっ??まぢで??まぁこの際、変わらないけど。」

「…ランポスじゃない。…あいつは…、ドスランポス。」

「えっ!?た、確かに普通のランポスより大きいな。」

さすがに初めて見たドスランポスにオレは慌てた。

「大丈夫。でかいランポスだろ。」

雷次は余裕を見せ、ドスランポスの側面に転がり込んだ。そして攻撃を一発当てたところで、ドスランポスはステップを踏んで雷次の二発目をかわした。しかし、そのかわした先には晴が回り込んでいて、無防備な態勢のドスランポスに大剣を振り下ろした。

━グギャア!!━

ドスランポスはのけぞった。そこに晴と雷次が畳み掛けるように、攻撃を加えた。

「このままいけそう!!」

晴がそう叫んだ時、ドスランポスはまたもステップでその場をかわし、鋭い爪を雷次に向けた。

「おっ!…と…。」

かわした雷次のフォローに入るように、オレはドスランポスの頭を3回くらい斬り付けた。

「やっぱり基本はランポスだな。攻撃もよみやすい。」

雷次が起き上がりながら言うと、ドスランポスは背を向けた。

「おっ!?なんだなんだ??」

晴が視線でドスランポスを追いながら言った。するとドスランポスは別のフィールドへと走っていった。

「…なんだあれ??」

オレはついつい拍子抜けしてしまった。
01/24 02:21
[SH03B]
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◆[63]充電器
「…あいつら、…逃げながら体力を回復させるんだ…。」

「えっ!?じゃあまた襲ってくる気か!!油断ならねぇな…。」

「あぁ。早めに倒さないと、森を抜ける途中でちょくちょく出てこられたら面倒だ。」

「だな。じゃあ…おれと時雨で倒してくるよ!!なっ!!時雨??」

「あっ!!えっ!?オレも!?……まぁまぁまぁ…良いけどさぁ。」

「俺も行くよ。3人の方が2人より早いだろ?」

「あっ…あ〜、確かにね。じゃあ雷次も…」

「雷次は良いよ。もしもの時のためにここで八雲とそのちびっ子守っててやれよ。」

「…あぁ。わかった。じゃあ2人で頼む!油断するなよ。」

「えっ、え〜。…マジ??」

「ほら!!行くぞ、時雨!!」

「…わかりましたよ。」

走り出す晴の後ろをとぼとぼとついていく。雷次は木に登り、オレ達に手を振っている。

「…のんきだなぁ。一応モンスターには変わりないのに…。」

「えっ!?何??時雨。今なんか言った??」

「言いました。元気だなと言いました。」

「そりゃあ、そぉさ!!ワクワクしないか??おれ達昨日から色んなコト経験してるんだぜ!?」

「…そうだね。確かにオレ達強くなってるかも…。…そろそろ次のフィールドだ。気をつけろよ。」

「おう。」



「なぁ、名前聞いても良いか?あっ!俺は雷次。こっちのは八雲だよ。怖そうに見えないだろ?安心しなよ。」

「………ハナ。」

「ハナ?ハナって……あの?」

そう言って雷次は地面に咲いてる花を指差しました。

「………うん。」

「へぇ〜、そっか。これも何かの縁だ。よろしくな、ハナ。」

「……うん。あの、……さっきは…ありがとう。」

「気にするなよ!それも縁だ。八雲も何か喋んなよ。ハナが緊張してるぞ!」

「…う、うん。……い、…良い天気だね?…」

「…う、うん。」

「おいおい、気ぃ遣われてるぞ。」

「…だって…。……あっ!……好きな食べ物は何?」

「…モヤシかな…。」

「…そぉなんだ。体に良いもんね、安いし。………ふぅ。」

「一仕事も終わってねぇから!」
02/02 23:11
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