MH小説・日記


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迅轟刀王ヴァルナ2/YFqVdHR9
princess of SYUREIDO
この物語には、モンハンストーリー2ndGのネタバレが含まれているかもしれないので
閲覧には注意を


感想などは感想板の方にお願いします

この物語特有の造語、設定も感想板に説明があります

絵は、3年程前に
月歩様に描いていただいた
ヴァルナです


07/28 01:13
[TS3V]
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◆[30]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
ポーチを弄るが、
グラビモスから逃げ出せるアイテムがない
グラビモスの突進を回避し続けるが
次第に疲れが顔をだし始める


「調子に乗るなぁ!
おおぉぉぉ!!」

一瞬の隙をつき、グラビモスに切りかかる

顔面、翼、胴体、脚、
だが、どの攻撃も決定打にはならず
武器の切れ味もボロボロになり始める

「ハァ…ハァ…く、くそがぁ…
こんな、こんな所で…」

グラビモスの眼前には
ボロボロの状態の人間
最早、逃げ出す気力もなく
剣を支えに力無く跪く人間
グラビモスは勝ち誇った雄叫びをあげ
人間にトドメを刺そうとする

だが、人間の目は死んではいなかった
この瞬間を待っていたという目だ

「あまり人間を甘く見るなグラビモス!!」

彼は、自身の目の前に巨大な樽爆弾を置いた

「とくとご覧あれ!
ハンターブラスの
一世一代の爆発ショーだ!!」

グラビモスが爆弾の目の前に来た時
彼は爆弾に火を付けた

その瞬間にとてつもない爆発が
辺りを焼き尽くした
09/14 22:39
[HI3B]
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◆[31]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
辺りが焦げる匂いが
より一層強まる

ブラスは爆発の衝撃で
別のエリアにまで飛ばされていた

「…なんとか、なったかな…」

動けなかった、
爆弾の爆発に巻き込まれて
体中に激痛がはしる
特にガードした際に痛めた左腕は
もう使い物にはならないだろう

「…ははは、ざまぁみやがれ
俺は生きてる、生きてるぞ!!」

グラビモスから逃れたという安堵が
彼の視野を狭めた

そう、グラビモスは一匹ではない
二匹いたのだ

「ゴオォアァァ!」

とてつもない雄叫びに
彼が気づいた時には
もう遅く、鉄をも溶かす灼熱のブレスが
ハンターブラスを貫いた
09/14 22:48
[HI3B]
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◆[32]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
薄れていく意識の中
ブラスは昔の夢をみた
相棒であるヒッキーとの思い出だ

涙が溢れる
自分がいなくなって
相棒は大丈夫だろうか?
塞ぎ込んだりしないだろうか?

「まだ…死にたくないなぁ…
わりぃな相棒、先にいってるぜ」

火山の灼熱の地に
一人の勇敢な狩人は散った

その情報は瞬く間に街届いた


〜ドンドルマ〜

ヒッキーの様子が少しおかしい
落ち着きがないというか
何か焦っている感じだ

「どうかしたんですか?
ヒッキーさん、今日は落ち着きがないですよ」


「あぁ…ヴァルナちゃんか、
ブラスの奴が帰って来ないんだ
いつもは1日で帰ってくるんだ
遅れる時は必ず連絡をよこす
アイツに何かあったかもしれない」


「ヒッキーさん…」


「いや、アイツはいつも通り帰ってくるさ
さぁ、ヴァルナちゃん
クエストでも行こうか?」


その時、酒場の扉が勢いよく開く
そしてクエストボードに紙が貼られた


「誰でもいい!!
あの黒いグラビモスを狩ってくれ!!
昨日大剣を持ったハンターが狩りに行ってくれたが
返り討ちにあって息を引き取っちまったんだ!!
誰でもいい狩ってくれ!!」


「大剣のハンター、まさかブラスさんが…」

ヴァルナが言い終わる前に
ヒッキーが依頼人に掴みかかった
12/17 22:43
[HI3B]
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◆[33]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
「ふざけるな!てめぇ!!」

辺りがシンッと静かになる

「アイツが、ブラスがやられる訳が無ぇ
デタラメばかり言うんじゃねぇよ!!」


「ヒッキーさん!落ち着いてください!
この人は悪くないですよ!!」


ヴァルナが必死に止めるが
ヒッキーは止まらない
ついに依頼人を殴ろうと拳を振りかざす

だが、間一髪でコルトが拳を止める
よく見ると数人のギルドナイトが彼のそばにいた

「ヒッキーさん落ち着いてください
貴方が依頼人に手をあげれば
ブラスさんの仇は打てませんし
貴方を連行する事になりますよ」

コルトがそういうと
ヒッキーは自身の武器に手をかけた


「上等じゃねぇか!
俺がそのグラビモスを狩ってやるよ

ブラスが死んだなんて絶対に信じねぇ!
俺が直接火山に行ってやる
おい!その場所まで連れてけ!!」


「ヒッキーさん…私も連れていってもらえますか?」


「いや、ヴァルナちゃんは連れていけない
このクエストは俺一人でやる」


「賛成し兼ねますね
ヒッキーさん、貴方は今冷静さを失っている
そんな人を一人で行かせるのは反対です」

コルトはキツく言い放つ
状況から見れば当然だ

「私とヴァルナちゃんも動向します
構いませんね?」
12/17 23:01
[HI3B]
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◆[34]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
「コルトさん!」

ヴァルナはパァっと笑顔になる
だが、ヒッキーは

「ふざけるな旦那!!
ヴァルナちゃんにグラビモスは無理だ
死んじまうぞ」


「私と貴方で守れば良い話です
その方が貴方も突出しないでしょう?

ヒッキーさん、貴方の気持ちはわかります
ですから落ち着いて現状を見てください
貴方一人の力では
ブラスさんの二の舞になるかもしれないんですよ」

コルトは、若いが優秀なギルドナイトである
だが、小さな女の子を連れて行くのは、
誰が見ても有り得ない選択だ

その有り得ない選択を強行し
今回のクエストに連れて行く理由は
コルトの一つの疑念を打ち消す為であった

「(もし、僕の考えが正しかったら
あの時レックスを倒したのは
ヴァルナちゃん本人のはず
できればその考えが間違いであってほしいけど…)」
12/17 23:12
[HI3B]
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◆[35]ヴァルナeLdvZ.Ok6B
「ヴァルナちゃん、準備をして
ヒッキーさんと僕とで火山へ向かおう」

コルトは優しくヴァルナへ言った
しかしコルトの表情は険しく
何かを考えているようだった

「旦那…本当にヴァルナちゃんを連れて行く気か!?
ランポスを狩るのとは訳が違うぞ」


「えぇ、ですから私と貴方で守るのです
依頼主さん、構いませんね?」

依頼主の同意を取り
コルトとヒッキー、
そしてヴァルナは火山へ向かった

火山へ向かう道中に
ヴァルナは 何かの竜の影 を見た
普通の飛竜とは違う絶対的な龍の姿が
ミナガルデの方角に飛んで行くのを見た

「(あの竜は…なんだろ…)」

その竜の影は
高速で走る竜車に置き去りされて見えなくなった
07/28 01:48
[TS3V]
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◆[36]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
日が落ちた頃
コルト達が火山に着いた

ヒッキーはそのまま火山へ向かおうとしたのを
コルトが引き留める

ヒッキーは明らかに冷静さを欠いている
不意に声が聞こえる

「ハンター殿、そしてギルドナイト様
お待ちしておりました
ささ、中へどうぞ」

声の主は村長だった
コルト達は言われるまま中へ入った

「遠い中ありがとうございます
グラビモス討伐の件でしょうか?」

「えぇ、その件です
メンバーは彼とこの子です
構いませんか?」

村長の眉がつり上がる

「その子は…わかりました
では、お願いしますぞ」

コルトは一礼して
ヒッキー、ヴァルナと火山へ向かった




「世の中は不思議じゃな…
あの小さな女の子が希少覚醒人間…
龍殺しの末裔だとは…」
07/30 03:14
[TS3V]
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◆[37]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
火山は一層強い熱気に包まれている

コルト、ヒッキーは武器を構え
辺りを警戒している

「ヴァルナちゃんは何かあれば逃げろ
ランポスを狩るのとは違うからな」

ヒッキーは強く言う

「わかりましたヒッキーさん
でもグラビモスってそんなに強いのですか?」

「どんなクラスでも雑魚では無い
幼生体でも大型竜と同じだからな
しかも今回はあのブラスがやられたかもしれない奴だ
気は抜けない」

ヒッキーはHR3だが
敵の戦力を測るのに長けた優秀なハンターである
けして勝ち目の無い戦いでは
先陣を切る事は無いのだが
ブラスの事もあり心なしか先に進み過ぎている

「ヒッキーさん、少し待ってください
私とヴァルナちゃんを置いてくつもりですか?」

コルトは言う
それを聞いたヒッキーがコルトに近寄り
口論になる

ヴァルナが止めようとした時
溶岩の中からグラビモスが出てきた

それを確認して
コルトとヒッキーは武器を構える

「ヴァルナちゃんは後ろへ!!」

「アイツがブラスを…!!
相棒の仇、絶対に討ってやる」

「あれが…グラビモス!!」


グラビモスの雄叫びが響き
戦闘が始まった

だが、それと同時にヴァルナの頭の中に
声が響いた

「コレハ珍シイナ、龍殺シノ末裔カ」
07/30 03:31
[TS3V]
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◆[38]ヴァルナ◆eLdvZ.Ok6B
「なんで…なんでグラビモスが言葉を…」

突然の出来事に困惑し、立ちすくむヴァルナ
その姿を見たコルトがヴァルナを庇うように前に出た

「落ち着いてヴァルナちゃん、
君は一度キャンプへ戻っていて
僕とヒッキーさんでなんとかするから」

ヴァルナは小さく返事をしてキャンプへ駆け出した

何故グラビモスが言葉を話したか、
龍殺しの末裔とはなんなのか、
自分の頭ではわからない事だらけだ

キャンプへ向かっている今も
グラビモスの声が頭に響いている



「旦那、グラビモスの討伐経験は?」


「恥ずかしながら、ありません」


「そうか、なら俺の言うとおりに動け、
俺のランスは、局部を破壊するのに特化してる
グラビモスの硬い外殻の歪みを狙える訳さ」


「その歪みを突き、弱点が露出した所を私が攻撃する、という事ですか?」


「そういう事だ、
行くぜ、しくじるなよ旦那!!!」


ヒッキーとコルトが勢いよくグラビモスに突撃する

「グラビモスとは何回も殺り合った、
俺はどんな修羅場も越えて、ここにいるんだ!!!!」
07/16 01:24
[TS3V]
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◆[39]へび
この小説楽しくて続きを待っていたのに残念でならないですな
01/15 04:30
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