怖い話投稿板

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こむぎ
女性
再訪
ある青年Aくんがとある町に引っ越すことなった。不動産屋さんで1つの部屋を紹介してもらった。「しかし、、」といいよどむ不動産の男性。どうしました?と聞くと少しずつ話してくれた。「実は昔、この部屋で殺人事件がありましてね、旦那が妻と娘を滅多刺しにしてるんですよ。旦那はその後、行方不明となり、迷宮入り事件となってしまったのですが。。」「あっ、大丈夫ですよ!僕、そういうの気にしないですし、幽霊とか、怖い話とか殺人事件の話題はどちらというと好きな方なので。」不動産はAくんをじっと見た。「そうですね。あなたはしっかりしてそうですし。でも、後になってひどいところ紹介したんだから損害賠償とか言わないで下さいね。」
Aくんは、そこに住むことになった。次の日仕事から帰ってくると、一人の女の子が部屋の中でないていた。ホントに出た、と始めビックリしたA さんだったが、あまりに女の子がおいおい泣いて可哀想だったので話しかけてみた。「どうしたの?」「う、う、痛いよ。やめて、助けて。」そういうと女の子は消えていった。
次の日家に帰ると今度は若い娘が泣いていた。「どうしてそんなに泣いてるの?」A くんはまた話しかけた。2回目なので恐怖はあまりなかった。「悔しい悔しい。娘を殺された。。悔しい。」「ひどい旦那ですね。そんなことするなんて、僕には考えられません。」泣きながら女は言った。「大丈夫です。旦那はしっかり、あなたの顔を覚えてますから。」
玄関の鍵がガチャリと空いた。

06/13 14:13
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