怖い話投稿板

▼とら
男性
着物
先日初詣に行ったときの実話です。

田舎で家から近いお寺に毎年行ってるんですが、地域のお寺なので大きくなく人もまばらです。ただ除夜の鐘を突けるので人が30名程並んでいました。皆二人並びで横にいる女性も男性もほぼ着物を着ていたので、何かの組合かと思ったのですが、たこ焼きを買って除夜の鐘に並ぼうとすると皆普通の服装になっていて一列で１人づつ並んでいました。あれっと思いましたがあれだけの人数が5分程度で終わるわけもなく、何か見たのかな～と思い早くお参りして帰ろうと思いました。

煙草を吸おうと思い休憩部屋に入ったとき、おかっぱの5歳くらいの着物を着た女の子が鈴の音を鳴らし『なーなーなー』と叫びながら飛び出していきました。。他にいた人も目で追っていたので霊ではなく普通に子供だと思いました。どちらか解らない。。。

でも車に乗って走り出すと、鈴の音が聞こえ、後ろのトランクをコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンと叩かれている音がずっと聞こえていて、信号で止まった時に鈴の音と後ろ座席で人の座る音が聞こえ、勘弁してよ～と思いながら家まで急ぎました。

１人でお参りにいったのですが、帰ると母が『皆ご飯食べていくでしょ、蕎麦はすぐ出来るよ。』と普通に言ってきました。俺１人だよ、今年は誰とも会ってないと言うと男女複数の声が聞こえ、しかも窓から見たとき俺の後ろに着物を着た男女数人がいたと言い出しました。新年そうそう怖いからと話、お寺であったことも話すと、お婆ちゃんが凄い剣幕で『もう一回連れて帰らんといけんよ、早く行っといで。。絶対行かんと駄目。』というので母と二人で再度お寺に向かいました。お参りし、母の知り合いがいたのでお茶を飲むことになり、今まで入ったことのない座敷の部屋に行きました。そこに飾ってあった絵に驚きました、除夜の鐘に並ぶ着物の人達、鈴を持った着物姿の女の子。。その時廊下をバタバタバタと何十人も歩く音が聞こえ、部屋が少し揺れました。それも一緒にいた母も友達も聞いたのですが、奥に部屋はなく人が大勢通る廊下でもありませんでした。

車に戻ると母がトランクを見て怖がっていて、洗車も特にしていなかったのですが、人の手形が何十人分も付いていました。ただお参りしたので早く家に帰ろうとなりました。

家につくとお婆ちゃんが慌てて出てきて『お前ら何をやってきたんだ。馬鹿。』と怒っていました。お婆ちゃんの声に父も兄もビックリして飛び出してきました。お婆ちゃんは御札と塩とあずきを持って慌てて車に行くとお経をあげはじめ、塩とあずきを撒き始めました。

一通り終わると、俺と母は4日までは家を出るなと言われ。お婆ちゃんからお寺のことを聞きました、戦後の火事で何十人もそのお寺で亡くなったそうで、お婆ちゃんの知り合いも寺で憑かれて死んだそうです。お婆ちゃんは俺らが帰ってきたとき何十人もの人の声が聞こえたそうです。

それからお婆ちゃんは昔の着物を着て、朝と夜お経をあげながら家の回りに塩とあずきを撒いています。4日まで続けるそうです。

お婆ちゃんに感謝。。
01/02 09:45
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▼[1]怖い名無し
62点
01/02 11:22
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