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怖い名無し
男性
秘境温泉
1: 
ここは北海道の山の中、私は暗闇の中自転車を漕いでいた。 後ろにはキャンプ道具をくくり付けている。
10/22 16:08
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▼[1]怖い名無し
男性
2: 
野宿するタイミングを外してしまっていた。
さすがに山の中で独り野宿する気にはなれず峠を一つ越えてしまった。


麓に降りしばらく自転車を漕いでいるとセイコマ(コンビニ)が出てきた。
そこから5分もしないうちに町の中心地にきたようだ。 今夜は駅を寝床とする。

私の野宿は至ってシンプルだ。 テントはよっぽどの事が無ければ設営しない。
普段は銀マットを敷いて横になるだけだが、9月下旬の北海道の夜は結構寒く、寝袋に入って眠りにつく。


マミー型の寝袋って解るかな? 顔だけ出して寝るヤツなんだが。
その夜は大変寒く、顔を中に引っ込めて、身体を全て寝袋の中に納めた。

それでも寒くて、夜中に何度か目を覚ました。『テント張れば良かった』と思った。

何故 私は野宿の時、よっぽどの事が無ければテントも寝袋も使わないかと言うと、テントは外で何かあっても分からないから。
寝袋は何かあった時、動け無いから。

何かとは窃盗や強盗だ。 テントに寝ていると高価な自転車がイタズラや窃盗に遭っても気づかないのだ。

寝袋に入ってると正にサンドバック状態。
知り合いの旅人が寝袋で寝ていると田舎ヤンキーに金品を捕られた事がある。
寝袋から出る事すら出来ず、文字通り袋叩きにされた。

そんな事があり野宿はさっと行動出来るようにテントも寝袋も使わないようにしている。 
その日はそんな事言ってられない位寒かった。

寒さで何度目か目を醒ました時、遠くから『カタンカタン』と音が聞こえてきた。 寝ぼけ眼で何か音が聞こえるな〜と思っていた。

それから眠ったのか寝ぼけていたのか分からないが ちょっと時間が経ったと思う。
その音が近くでハッキリと聞こえ始めた。

今度は『カタン』だけじゃない。 足音と声も聞こえる。
声は何を言ってるのか解らない。 しかし聞き取れないとか外国語と言う事じゃない。

お経や呪文でも、意味の無い言葉でも無い。
上手く説明出来ないけど、ちゃんとした言葉をしゃべっているのだけど、この地球上どこにも無い言語を使ってるような気がした。
10/22 16:10
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▼[2]怖い名無し
男性
3: 
私の寝て居る場所は駅舎入り口横のちょっとした壁の凹部分。 そこに頭を突っ込んで寝ている。
声の主は複数いるようだ。 私を取り囲むように円形に移動している。
私は凹部に頭を突っ込んでいるので 円形に移動する為には壁をすり抜けなくてはならない。


奇妙な事に遭遇するのは初めてでは無い。 焦る必要は無い。 相手の出方を待ってみよう。
私は姿勢をそのままに寝たふりをしていた。
しかし好奇心には勝てず どんなヤツらか見たくなってきた。

寝袋の口は巾着のように紐を絞るようになっている。 そのままでも多少 外の様子を窺えるが角度が悪い。

外を見る為には選択肢が2つ。 身体を少し起こすか、開口部を広げる。
私は後者を選択した。

紐をゆっくり緩める。
まだ見えない。
もう少し緩める。
まだだ。

…また…
ダメだ。


段々と行動が大胆になっていく。
紐を大きく緩め 身体も少し起こした。
その瞬間!
私の目の前に恐ろしい顔が!!
普通なら、これで気絶して気が付いたら消えていた。 おしまい。だろう。


そんな都合のいい心体が羨ましい…。

多分霊と思われる、声の主の風貌は簡潔に述べるなら修験者のような格好だ。
顔は目も口もこれでもか!っと見開いた。

きっと彼も私が気絶して気が付いたら朝と言う展開を期待していたのだろう。 何とも気まずい空気が流れた。

他数体いる仲間と思われる足音は相変わらず私の周りを廻っている。

因みに私には『コラッ』と叱って、寺に連れて行ってくれるジッチャンは居ない。
無論婆ちゃんは拝み屋でもない。
特別な風習のある田舎の出身でも無い。

と言う訳で、こうゆう体験をすると自分で対処しなくてはならない。

対処と言っても、特に変わった能力を持ってるワケでは無いので、ひたすら我慢して時間に解決してもらうだけだ。
10/22 16:12
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▼[3]怖い名無し
男性
4:
そうこうしているうちに朝日が昇ってきた。


大概の心霊体験談では朝日と共に消えのだろうが、実際はそんな都合よくいか無いのだ。


私は構わず荷物を纏め 出発した。
霊と思われるモノもつかず離れず憑いてくる。

前述の通り私に特別な能力は無いので、飽きて居なくなるのを待つしかない。

昔 心霊体験談を真に受けてお寺に相談した事がある。
坊さんは優しく こう答えてくれた  
「除霊や浄霊が出来る坊さんを嘘とは言わないが、仏教の修行で除霊や浄霊が出来るようにはならないよ。 出来る事はお経をあげるだけ。」

世の中、お話のように都合よく出来ていないようだ。


しばらく自転車を漕いでるとトラックが私の前で止まった。 荷台には小汚い若者が二人。
運転席から熊のような、これまた小汚いおじさんが出てきた。(以後 熊さん)
熊さん「仕事があるんだけど手伝わないか?」

北海道を旅していると、この手の勧誘はよくある。
大概報酬は宿泊と食事代を出してくれる程度。

案の定 熊さんの条件もその程度だった。
私は北海道でのリゾートバイトを終えたとこなので金はそこそこ持っていたので断った。 荷台の若者は その条件で雇われてるようだ。

どうしても労働力が必要なようで熊さんは条件を追加すると言ってきた。
「労働後に温泉と酒飲み放題でどうだ!?」

別に興味は無かったが酒がタダか…


私は少し考えて
「荷台のアンちゃんらも同じ条件にしたってや」と答えた。
10/22 16:19
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▼[4]怖い名無し
男性
5:
「どこから来たんですか?」「どこに行くんですか?」
旅人同士の最初の会話は だいたい こんなもんだ。

「大阪からや 北海道回りで沖縄まで行くとこやねん」私は答えた。
「すごいっすね!」「俺達は東京っす」「もう1ヶ月北海道 旅してるっす」

若者二人は東京の大学生と専門学校生だった。 以後 大君と専君とする。

今夜は労働が無かったので、宿泊以外の提供は無かった。

私達に用意された寝床はトレーラーだ。
私達は唖然とした。 これじゃ道の駅にでも泊まった方がマシだと思った。

気を取り直して 私の用意したグランブルーで乾杯した。 交流を深め程なくして眠りについた。


次の朝は、日の出ともに始まった。
私達に与えられた仕事はゴミの撤去。 熊さんはこの場所でライダーハウスをやるそうだ。

ゴミとは不法投棄されたモノでデカいモノは車なんかもある。
手で持てるモノは手で それ以外はユニックで持ち上げた。
ユニックとはトラックに取り付けられているクレーンの事だ。

私に憑いていた霊と思われるモノ達がいつの間にか消えていた。
何となく居なくなった理由が分かる。

居なくなった理由は この場所のせいだ。 私には特に人より優れた能力は無いが、霊と思われるモノを見たり感じたりは出来る。

この場所に着いたとたん嫌な感じがしている。 こうゆう場所にはやはり何かがあるのだ。
まだ姿は見えないが かなり強力な悪意を感じる。

私に憑いて来たモノ達もこの悪意には近づけないのだろう。

私もこんな場所から一刻も早く立ち去りたい。 だが一度引き受けた仕事は放棄する事は出来ない。

気配は感じつつ姿は現せないまま1日が終わった。 因みに昼はコンビニ弁当とカップラーメンだった。

「昼は悪かったな 晩飯は美味い食堂に連れて行ってやるからな その前に温泉で汗流すべ」と言って熊さんは裏山の森の中へと入って行く。

私達は えっ?と思いながら熊さんの後について行く。 鬱蒼とした森を進んで行くと 自然に湧いている温泉へと着いた。

北海道では特に珍しい光景では無いが 大君と専君は初めての体験で大興奮している。 その顔を見て熊さんもご機嫌だ。
10/22 16:21
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▼[5]怖い名無し
6:
温泉と言っても湯量はそれ程でも無く商業利用できる程では無い。

湯が湧いている斜面に雨樋を刺して捨ててあった湯船に湯を貯めるといったシンプルな造り。

小さな湯船に男三人で大はしゃぎで入った。 その間も嫌な気配を感じていた。 いや突き刺さるような強烈な視線を感じいた。

この温泉をライダーハウスの目玉にしたいと言っていた。

残念ながら、この地でライダーハウスをするのは無理だろう。 

湯からあがり服を着ている時に私は見てしまった。
土から顔だけ出した人達を… 勿論この世の者では無い。
残念ながら私には見て感じる以外の能力は無い。 よって彼らの目的も正体も解らない。

労働期間はずっとこの温泉を利用していたが、見る度に土から出ている部分が多くなっている。

5日目には上半身が出ていた。
着ている服からアイヌ人のように見えた。

あの土に埋まってる人達の体が全部出て来たらどうなるのだろう…

私は約束の日数を消化し、その地を去った。


『ガタンガタン』 後ろを見るとあの霊と思われるモノが戻ってきている。
今度名前でも付けてやるか…


おしまい
10/22 16:32
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▼[6]怖い名無し
一人旅とは憧れるが筆者の話を読むと、まるで修行みたいなものだなあと思いました。幽霊も恐れるような場所で旅の資金を稼ぐために仕事をするだなんて私には怖くて無理です。まあ、だからこそプロ?の旅人はタフなんでしょうけど。
10/27 18:31
[832SH]
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▼[7]怖い名無し
男性
>>6


読んでくれて感謝します。

一人旅は確かに修行か!!って時もあるけど、得るモノを多いですよ。

因みにに文中で私が手伝いしたライダーハウスは開業してないようです。
やはり何かあったのですかね?
10/29 08:15
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▼[8]ピター
久しぶりのまともな作品。完成度高いっすね。
最後が超怖かった。もう少し短いと多くの人に読んでもらえると思う。
10/30 08:36
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▼[9]怖い名無し
お久しぶり♪ですよね
北海道が舞台ですね〜セイコマ…あちらのコンビニですね〜
たまに茨城県で見かけますよ

お経とかお題目には幽霊をどうこうする内容は書かれてないそうですね。
人間でも聞くとありがたいものだから、死んだものにもありがたく思い成仏に至るのではないか?という程度のものみたいですね。
幽霊が出てきてよく唱えられる般若心経にはどこにも霊をどうこうという内容は無いです。
力押しみたいですね。説得なんて聞かないみたいですし。

首だけ地面に出してるアイヌ…もしかして樺太アイヌの同族への処刑方法からきてるのでしょうか?
怖いですね。それともウェンカムイ?

次のお話楽しみにしてますね♪是非お願いします
11/03 10:52
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▼[10]怖い名無し
北怪道きたー
11/04 23:46
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▼[11]怖い名無し
シリーズ化はよ
11/28 15:02
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▼[12]怖い名無し

因みに私には『コラッ』と叱って、寺に連れて行ってくれるジッチャンは居ない。
無論婆ちゃんは拝み屋でもない。
特別な風習のある田舎の出身でも無い。

warota
11/25 00:22
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▼[13]怖い名無し
シリーズもの?
文章も簡潔で読みやすくて良かったです。シリーズものだったら別のも読んでみたいです
03/28 00:02
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▼[14]河上大学を主席で卒業
女性
これは私が実際に遭遇した恐怖体験である。
ある日曜の昼下がり。
公園内の人があまりこない場所で空を見ながら黄昏ていたら、どこからともなく肉の焼ける良い香りが漂ってきた。
キョロリと周囲を見たらば、茂みの向こうで白髪の老婆が七輪の前に座り込んで何かを焼いているようだった。
『あのーすいません。おいしそうな臭いですね。いったい何を焼いておられるのですか?』と声をかけたらば、老婆はキョロリと私を見て、『て』と返してきた。
私は訳がわからないので、老婆の七輪がよく見える場所まで移動したらば、これは見なければ良かったとすぐに後悔した。
老婆は自身の左手を焼いていた。
ドロリと溶けて網に引っ付いた皮膚は、童貞のお前らが想像する以上に恐ろしい後景だった。

私はすぐに逃げたのだが、あれ以来頻繁に老婆が私の夢に出てくる。
私の精神の崩壊が先か。
お前ら素人童貞卒業が先か。

これが私の体験した恐怖体験の全貌である。



03/28 19:45
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▼[15]怖い名無し
>>14
河上、また他人の作品スレに便乗して駄作を書き込みしてるよ。
そんなことをしても河上の書いたものは駄作でしかないからあきらめろよ。
作者さんに失礼だろ。

03/28 20:19
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▼[16]河上大学を主席で卒業
女性
童貞は黙ってろwww 👊
03/28 21:58
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▼[17]怖い名無し
ハイハイ、皮ちゃんは童貞で異性との付き合いも皆無なのに、
恋愛やら結婚やらの痛いポエムを書いていたよねw
ポエム部屋の女性にメル友のお誘いしたりとか、五十がらみのおっさんがよくやるよねwww
どんだけ女性とお付き合いしたいんだよwww
それ以前にその屑みたいな人間性じゃ誰からも相手なんかされないだろうけどねwww
03/29 01:38
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▼[18]怖い名無し
男性
北海道の続篇を期待
04/07 12:48
[N01E]
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