MH小説・日記


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◆[33]無名
 ガウェインが一際大きな声で叫ぶと、イモータル達の間を縫うように三つの影がガウェイン達の側に来た。
 ……嫌がらせ?嫌がらせなのよね?
手段が確かにこれしかないのは分かる。
けど、けどこっちが選んだ逃げ口を即座に潰してくるのは嫌がらせですよね?

「モルドレッド、トリストラムはランスロット殿の詠唱完了まで死守すること。ケイは騎士達に伝令、こちらの合図で一気に後退するように」

 テキパキと三人に指示を出しながら一度大きくランスロットより前の敵を薙ぎ倒す。
そこに空いた空間にモルドレッド、及びトリストラムと呼ばれて騎士が出て、ランスロットの代わりに戦い始める。

「安心しろ、ランスロット殿。結果はしっかり戦果としてアルティア殿に報告する。報酬として魔力もまた補充してくれるだろうよ」
「えっ?」

 その言葉にランスロットは耳をぴくっと動かした。

「私からも口添えするから今は頼む」

 そう言われてランスロットは溜息を一度吐いた。
そして剣を下段に、腰を落として構える。
完全に一つの技を放つ為だけの構え。

「わかりました!もう……あなたにそんなフォローされるなんて思ってもいませんでした。アルティア様、あなたの“幻想”をお借りします」

 目を閉じて静かに精神を研ぎ澄ませる。
本来は魔力など通っておらぬこの身体に魔力を通すために先日の“性交”により蓄えられた魔力の源を分解していく。
それに伴いとある感覚がまるで煮立つ湯の如くぐつぐつと沸き上がってくる。
身体が熱をもって昂ぶる、子宮が疼く、女としての情欲が激しく全身を突き抜ける。
快感を、快楽を、堕落してしまいそうな悦びを本能が求める。
理性と集中力でそれらに耐え、魔力の動きを制御、身体一つを魔術を行使する器官に変貌させる。
そうして、呪文の詠唱が開始された。
01/27 19:10
[N08A3]
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